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タロットの歴史(全5回+番外編)
- タロットは元々「占い道具」ではなかった
- なぜ大アルカナは22枚? 並び順にこめられた中世の世界観
- ゲームから占いの道具へ。18世紀フランスの神秘主義ブーム
- 愚者から世界へ。22枚が描く「魂の成長ストーリー」
- こわくない!「塔・死神・悪魔」の前向きな読み方
番外編①:タロットと占星術の深い関係(12星座・惑星に対応するカード)(この記事)
番外編②:小アルカナ56枚をくわしく(数字・スート・コートカード)
番外編③:タロット以外のカード占い10選(ルノルマン・シビラ・ルーンなど)
はじめての方は、入門連載「カード占い入門(全10回)」の第1回からどうぞ。
「タロット」と「星占い(占星術)」。どちらも人気の占いですが、実はこの2つ、深いところでつながっていることをご存じでしょうか。
シリーズ第2回では「力」と「正義」の番号が占星術との関係で入れ替えられたこと、第3回では19世紀にタロットが占星術などと一緒に学ばれるようになったことに触れました。
番外編の今回は、そのつながりをくわしく見ていきます。最後には、自分の星座に対応するカードもわかる一覧表をご用意しました。
タロットと占星術が結びついたのは19世紀の終わり
第1回でご紹介したとおり、タロットはもともとカードゲーム用のカードでした。作られた当初から、星座や惑星の意味がこめられていたわけではありません。
両者をはっきり結びつけたのは、19世紀の終わりにイギリスで生まれた神秘思想の研究グループ「黄金の夜明け団」です。彼らは、タロット・占星術・ユダヤの神秘思想(カバラ)などを一つの体系にまとめようとしました。
そのメンバーだったウェイトが作ったのが、今いちばん広く使われているウェイト版(ライダー版)。そのため、ウェイト版を使う人の間では、この対応関係が今もよく使われています。
22枚=「エレメント3つ+惑星7つ+星座12」
大アルカナが22枚であることにも、占星術の考え方があてはめられました。
- エレメント(元素): 3つ(風・水・火)
- 惑星: 7つ(水星・月・金星・木星・火星・太陽・土星)
- 星座: 12(牡羊座〜魚座)
3+7+12で、ちょうど22。第2回でご紹介した「22枚=ヘブライ語の22文字」という考え方とも組み合わされ、カード1枚1枚に、文字・星・エレメントが割り当てられていきました。
12星座に対応するカード一覧
まずは、多くの方が気になる12星座のカードから。ご自分の星座を探してみてくださいね。
| 星座 | おおよその誕生日 | 対応するカード | 共通するイメージ |
|---|---|---|---|
| 牡羊座 | 3/21〜4/19 | 4 皇帝 | 行動力・リーダーシップ |
| 牡牛座 | 4/20〜5/20 | 5 法皇 | 安定・伝統を大切にする |
| 双子座 | 5/21〜6/21 | 6 恋人 | 好奇心・選択・コミュニケーション |
| 蟹座 | 6/22〜7/22 | 7 戦車 | 守りたいもののために進む |
| 獅子座 | 7/23〜8/22 | 8 力 | 勇気・心の強さ |
| 乙女座 | 8/23〜9/22 | 9 隠者 | 分析・内省 |
| 天秤座 | 9/23〜10/23 | 11 正義 | バランス・公平さ |
| 蠍座 | 10/24〜11/22 | 13 死神 | 深い変容・生まれ変わり |
| 射手座 | 11/23〜12/21 | 14 節制 | 探究・調和 |
| 山羊座 | 12/22〜1/19 | 15 悪魔 | 現実的な力・野心 |
| 水瓶座 | 1/20〜2/18 | 17 星 | 理想・希望 |
| 魚座 | 2/19〜3/20 | 18 月 | 直感・夢見る心 |
※誕生日の区切りは年によって1日ほど前後します。対応はウェイト版で一般的なものです。
蠍座さんが「死神」、山羊座さんが「悪魔」と聞くとドキッとするかもしれませんが、大丈夫。第5回でご紹介したとおり、死神は生まれ変わり、悪魔は現実を動かすパワーや、執着への気づきを表すカードです。蠍座の深い情熱や、山羊座の着実に成果を出す力にぴったりの組み合わせといえます。
星座の順番と「力」「正義」の入れ替え
表を見ると、牡羊座の4番から魚座の18番まで、星座の順番どおりにカードが並んでいることに気づきます。
実はマルセイユ版などの古い順番では、8番が「正義(天秤座)」、11番が「力(獅子座)」でした。これでは獅子座と天秤座の順番が逆になってしまいます。そこでウェイト版では、星座の順に合うように「力」と「正義」を入れ替えたといわれています。第2回でご紹介した番号の入れ替えには、こんな理由があったのです。
7つの惑星とエレメントに対応するカード
星座以外の10枚は、惑星とエレメントに対応しています。
| 対応 | カード | 共通するイメージ |
|---|---|---|
| 水星 | 1 魔術師 | 知恵・言葉・器用さ |
| 月 | 2 女教皇 | 直感・心の奥 |
| 金星 | 3 女帝 | 愛・美・豊かさ |
| 木星 | 10 運命の輪 | 発展・幸運のめぐり |
| 火星 | 16 塔 | 衝撃・突破する力 |
| 太陽 | 19 太陽 | 生命力・喜び |
| 土星 | 21 世界 | 完成・ひとつの区切り |
| 風のエレメント | 0 愚者 | 自由・身軽さ |
| 水のエレメント | 12 吊るされた男 | 身をゆだねる・受け入れる |
| 火のエレメント | 20 審判 | 目覚め・再生 |
星占いで「金星は愛と美の星」「火星は闘いの星」といわれるのを聞いたことがある方なら、カードの意味とのつながりがイメージしやすいのではないでしょうか。
小アルカナと4つのエレメント
小アルカナの4つの種類も、エレメントを通して星座とつながっています。
| 種類 | エレメント | 同じエレメントの星座 |
|---|---|---|
| ワンド(棒) | 火 | 牡羊座・獅子座・射手座 |
| カップ(聖杯) | 水 | 蟹座・蠍座・魚座 |
| ソード(剣) | 風 | 双子座・天秤座・水瓶座 |
| ペンタクル(金貨) | 地 | 牡牛座・乙女座・山羊座 |
黄金の夜明け団の体系では、さらに小アルカナの数札(2〜10)の36枚を、1年を36に分けた期間(デーカン)に割り当てています。ここまで来るとかなり専門的なので、まずは「4つの種類=4つのエレメント」を覚えておけば十分です。小アルカナの4つの種類についてはタロットの78枚は「5つの種類」に分けると一気にわかるでもくわしく紹介しています。
占星術を使ったタロットの楽しみ方
① 自分の「星座カード」をお守りにする
一覧表で見つけた自分の星座のカードを、デッキから取り出して眺めてみましょう。自分らしさを表すカードとして、手帳にはさんだり、写真を待ち受けにしたりするのもおすすめです。
② 1枚引きで、関係する星を思い浮かべる
1枚引きで大アルカナが出たら、対応する星座や惑星も思い出してみてください。たとえば「女帝」なら金星、つまり「愛や美しいものを楽しむ日」というように、イメージがふくらんでいきます。1枚引きのやり方は1枚引き(ワンオラクル)のやり方で紹介しています。
③ 12枚を円に並べる「ホロスコープ・スプレッド」
慣れてきたら、占星術の12のハウス(恋愛、仕事、お金など、人生のテーマを12に分けたもの)に見立てて、12枚のカードを円形に並べる「ホロスコープ・スプレッド」に挑戦してみるのも楽しいですよ。1年を見渡したいときなどに使われる展開法です。
なお、ここで紹介した対応は黄金の夜明け団の流れをくむもので、ほかの考え方を採用しているデッキや解説書もあります。「こういう見方もあるんだ」と、気軽に取り入れてみてくださいね。
星や月の世界とカードを一緒に楽しみたい方に。
まとめ:星とカード、2つの世界をつなげてみよう
- タロットと占星術を結びつけたのは、19世紀末の「黄金の夜明け団」
- 大アルカナ22枚=エレメント3+惑星7+星座12
- 12星座には、それぞれ対応するカードがある
- 「力」と「正義」の入れ替えは、星座の順番に合わせるためだったといわれる
- 小アルカナの4種類は、火・水・風・地のエレメントで星座とつながる
星占いが好きな方はタロットの入り口として、タロットが好きな方は星の世界への入り口として。2つをつなげると、カードの読み方がぐっと豊かになります。
「タロットの歴史」シリーズを第1回から読みたい方は、下の目次からどうぞ。
タロットの歴史(全5回+番外編)
- タロットは元々「占い道具」ではなかった
- なぜ大アルカナは22枚? 並び順にこめられた中世の世界観
- ゲームから占いの道具へ。18世紀フランスの神秘主義ブーム
- 愚者から世界へ。22枚が描く「魂の成長ストーリー」
- こわくない!「塔・死神・悪魔」の前向きな読み方
番外編①:タロットと占星術の深い関係(12星座・惑星に対応するカード)(この記事)
番外編②:小アルカナ56枚をくわしく(数字・スート・コートカード)
番外編③:タロット以外のカード占い10選(ルノルマン・シビラ・ルーンなど)
はじめての方は、入門連載「カード占い入門(全10回)」の第1回からどうぞ。


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