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「タロットカードって78枚もあるんでしょう? 全部の意味なんて覚えられない…」
興味はあるのに、この枚数を聞いて手が止まってしまう方はとても多いです。
でも、安心してください。タロットの78枚は、大きく5つの種類(グループ)に分けられます。グループごとに「何について語るカードなのか」が決まっているので、まずはこの5つをざっくりつかむだけで、カードがぐっと身近になります。
この記事では、タロットの始め方と準備、そしてカードの5つの種類を、はじめての方向けにやさしく紹介します。
タロットカードの始め方は、とてもシンプル
カード占いの流れは、実はとてもシンプルです。
- 質問を決める: 「今日、気をつけるといいことは?」など、知りたいことを1つ決める
- カードを混ぜる: 質問を心に浮かべながら、カードをよくシャッフルする
- 1枚引いて読む: 引いたカードの絵柄や意味を、今の自分へのヒントとして受け取る
最初は1枚だけ引く「1枚引き(ワンオラクル)」がおすすめです。くわしい手順は1枚引き(ワンオラクル)のやり方で紹介しています。
始める前の準備:そろえるのは3つだけ
特別な道具をたくさん買う必要はありません。最初はこの3つで十分です。
- タロットカード1組(78枚): はじめての方は、日本語の解説書がついたものや、絵柄で意味をつかみやすい「ウェイト版(ライダー版)」系のデッキが安心です
- 落ち着ける場所: テーブルの上を少し片づけるだけでOK。布(クロス)を敷くと、カードが傷みにくく気分も切り替わります
- メモ帳やノート: 引いたカードと感じたことを書き残すと、カードの意味が自然と身につきます
道具についてくわしく知りたい方はカード占いを今日から始める3ステップ(必要な道具)、デッキ選びに迷ったら最初に買いたいタロットカード3選もあわせてどうぞ。
カードを引く前に「自分の場」を作ろう
タロットを始めるときに大切にしたいのが、カードと向き合うための「自分の場」を作ることです。いつもの部屋でも、少し整えるだけで「これからカードと話す時間」へと気持ちが切り替わります。
決まった作法があるわけではありません。自分が落ち着けるものを、ひとつずつ取り入れてみてください。
テーブルを片づける:広く平らなスペースと、やわらかな明かり
まずは、カードを広げる場所を整えます。テーブルの上のものを片づけて、さっと拭いておくだけで十分です。カードを混ぜたり何枚か並べたりするので、ある程度の広さがある平らな場所を選びましょう。
部屋の明かりを少し落とすと、気持ちが内側に向きやすくなります。テレビやスマホの通知など、気が散るものはいったんオフにしておくのがおすすめです。
クロスを敷く:カードを置く「舞台」を決める
テーブルにお気に入りの布(クロス)を敷くと、そこがカードのための特別な場所になります。カードが汚れたり傷ついたりするのを防げて、シャッフルもしやすくなります。
手ざわりのよいベルベット素材や、星や月の模様のものが人気です。
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滑り止め付きの厚手ベルベット。カードを包んで持ち運べるバッグも付いています。
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音楽を流す:気持ちを切り替える合図に
静かなヒーリング音楽やピアノ曲、川のせせらぎや雨音などの自然音を小さめの音で流すと、日常のざわざわした気持ちから離れやすくなります。毎回同じ曲にすると、「この曲が流れたらカードの時間」という心のスイッチにもなります。
好きな曲でもかまいませんが、歌詞があると言葉に気を取られやすいので、声の入っていない曲のほうが集中しやすいですよ。
音楽のかわりに、シンギングボウルを1回鳴らしてから始めるのもおすすめです。澄んだ響きが、気持ちをすっと静めてくれます。
シンギングボウル 3点セット(ボウル・リン布団・スティック)
置き台とスティックがそろっているので、届いたその日から鳴らせます。
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香りを取り入れる:お香やアロマで空気を切り替える
好きな香りは、気持ちをほぐしてくれる心強い味方です。火を使わないアロマストーンに精油(エッセンシャルオイル)を数滴たらすだけで、手軽に香りを楽しめます。
迷ったら、リラックスしたいときによく選ばれるラベンダーから試してみてはいかがでしょうか。
お香を焚いたり、アロマキャンドルを灯したりするのも、場の空気を切り替える方法としてよく紹介されています。煙が苦手な方は、お気に入りの香水やアロマスプレーをひと吹きするだけでも十分です。
※お香やキャンドルを使うときは、火から目を離さず、換気をしながら楽しみましょう。精油は原液を肌につけないでください。ペットや小さなお子さんがいるご家庭、妊娠中の方は、使う香りや置き場所に注意しましょう。
手を洗い、深呼吸してから始める
カードに触れる前に、手を洗っておきましょう。カードの汚れを防いで長くきれいに使えるうえ、「ここからはカードの時間」という気持ちの切り替えにもなります。
席についたら、ゆっくり深呼吸を数回。直前のできごとや心配ごとをいったん脇に置いて、心を落ち着けます。
最後に、「何を知りたいのか」をはっきりさせてからカードを混ぜましょう。質問をノートに書き出しておくと、引いたカードの意味も受け取りやすくなります。
カードは自分だけの相棒。つながりを大切に
タロットの世界では、カードは持ち主の分身のような存在だといわれます。自分とカードのつながりを大切にするために、次のことを心がけてみてください。
- 人に貸したり、むやみに触らせたりしない: 自分のカードは自分だけのもの。占ってあげる相手にシャッフルしてもらう場合も、終わったら自分の手でまとめ直しましょう
- 新しいカードは、まず1枚ずつ眺める: 使う前に78枚すべての絵柄をゆっくり見て、「これからよろしくね」とあいさつするような気持ちで触れてみましょう
- 使い終わったら、布や巾着にしまう: 出しっぱなしにせず、決まった場所に大切にしまいます
- ときどき手に取る: 占わない日でも、カードを眺めたりシャッフルしたりすると、少しずつ手になじんでいきます
こうした小さな習慣を重ねるうちに、カードは「ただの道具」から自分の気持ちを映してくれる相棒になっていきます。
クロスや保管ケースの選び方は占い用クロスと保管ケースの選び方でくわしく紹介しています。
タロットの78枚は「5つの種類」に分けられる
いよいよ本題です。タロットの78枚は、まず大アルカナ(22枚)と小アルカナ(56枚)の2つに分かれます。さらに小アルカナは、4つのマーク(スート)に14枚ずつ分かれています。
大アルカナが人生の転機や心の成長といった「大きなテーマ」を表すのに対して、小アルカナは仕事や人間関係、気持ちの動きなど「日常の具体的な出来事」を表します。
つまり、78枚は次の5つの種類で成り立っているのです。
| 種類 | 枚数 | エレメント | 主なテーマ | ひと言でいうと |
|---|---|---|---|---|
| ① 大アルカナ | 22枚 | ― | 人生の大きな流れ・転機 | 「大事なこと」を伝えるカード |
| ② ワンド(棒) | 14枚 | 火 | 情熱・やる気・挑戦 | 「やりたい!」の気持ち |
| ③ カップ(聖杯) | 14枚 | 水 | 気持ち・愛情・人間関係 | 「心」のこと |
| ④ ソード(剣) | 14枚 | 風 | 考え・言葉・決断・試練 | 「頭」のこと |
| ⑤ ペンタクル(金貨) | 14枚 | 地 | お金・仕事の成果・暮らし | 「形になるもの」のこと |
※ワンド・カップ・ソード・ペンタクルの呼び方は、ウェイト版(ライダー版)の場合です。デッキによって「バトン」「コイン」などと呼び方が変わることがあります。
小アルカナの4つの種類は、それぞれ火・水・風・地の4つのエレメント(元素)と結びつけられています。火は燃えるような情熱、水はうるおう感情、風は自由に動く思考、地はどっしりとした現実、とイメージすると覚えやすいですよ。
① 大アルカナ(22枚):人生の大きなテーマを伝えるカード
「0 愚者」から「21 世界」まで、番号と名前がついた22枚です。「魔術師」「恋人」「運命の輪」「死神」「太陽」など、1枚1枚に印象的な絵が描かれています。
大アルカナは、人生の節目や心の大きな動きといった「大事なテーマ」を表すといわれます。引いたときは、「今の自分にとって大切なメッセージかも」と少し立ち止まって考えてみましょう。
0番の「愚者」が旅に出て、さまざまな出会いを経て21番の「世界」にたどり着く――。22枚を一つの旅の物語として読む見方もあり、並べて眺めるだけでも楽しいグループです。
ちなみに「死神」は名前がこわいカードですが、多くの場合は「ひとつの区切りと、新しい始まり」を表すといわれます。名前だけで不安にならなくて大丈夫ですよ。
② ワンド(棒):情熱・やる気・挑戦のカード
木の棒(杖)が描かれたグループです。新しく何かを始めるエネルギー、やる気、挑戦したい気持ちなど、「心の火」にまつわることを表します。エレメントは「火」です。
ワンドが出たら、「今、自分が本当にやりたいことは何だろう?」と考えるヒントにしてみてください。
③ カップ(聖杯):気持ち・愛情・人間関係のカード
杯(カップ)が描かれたグループです。うれしい、さみしい、好き、といった感情や愛情、人とのつながりを表します。エレメントは「水」です。
恋愛や家族、友人のことが気になるときに出やすいとも。カップが出たら、自分の気持ちにそっと耳を傾けるタイミングです。
④ ソード(剣):考え・言葉・決断のカード
剣が描かれたグループです。考えること、言葉、判断、そして悩みや葛藤、試練など、「頭の中」のことを表します。エレメントは「風」です。
少しドキッとする絵柄も多いグループですが、こわがらなくて大丈夫。「考えすぎていないかな?」「はっきり決める時かも」と、思考を整理するきっかけをくれるカードです。
⑤ ペンタクル(金貨):お金・仕事の成果・暮らしのカード
星形の模様が入った金貨(コイン)が描かれたグループです。お金、仕事の成果、健康、才能、毎日の暮らしなど、目に見えて「形になるもの」を表します。エレメントは「地」です。
ペンタクルが出たら、「足元の生活は整っているかな?」と、現実的な視点で見直してみるのがおすすめです。
小アルカナの14枚の中身
ワンド・カップ・ソード・ペンタクルの各14枚は、同じ組み立てになっています。
- 数札(10枚): エース(1)から10まで。物事の始まりから区切りまでの流れを表します
- 人物札(コートカード・4枚): ペイジ・ナイト・クイーン・キング。人物や、その人の立場・ふるまいを表します
「カップの3」なら「気持ち(カップ)×仲間との喜び(3)」というように、種類と数字を組み合わせて読めるのが小アルカナのおもしろいところです。
5つの種類を使った、いちばんやさしい楽しみ方
「78枚の意味を覚えてから始めよう」と思うと、なかなか一歩が踏み出せません。そこでおすすめなのが、引いたカードの「種類」だけを見る方法です。
たとえば、「今日、大切にするといいことは?」と質問して1枚引いたとします。
- 大アルカナが出たら → 今日は大事なテーマがありそう。カードの絵をじっくり眺めてみる
- ワンドが出たら → やる気を行動に移すと良さそう
- カップが出たら → 自分や身近な人の気持ちを大切に
- ソードが出たら → 考えを整理して、言葉を丁寧に
- ペンタクルが出たら → お金や体、暮らしの足元を整える
これだけでも、立派なカードとの対話です。慣れてきたら解説書を開いて、1枚ずつの意味を少しずつ足していきましょう。
よくある質問
Q. 78枚の意味を全部覚えないと占えませんか?
いいえ、覚えなくても大丈夫です。解説書を見ながらで十分ですし、最初は今回の「5つの種類」がわかっていれば、カードの言いたいことの方向がつかめます。
Q. カードが逆さまに出たらどうすればいいですか?
逆さまに出たカードを「逆位置」として別の意味で読む方法もありますが、はじめのうちは向きを気にせず、上向きに直して読んでもかまいません。慣れてから取り入れてみてください。
Q. タロットとオラクルカードは何が違いますか?
タロットは78枚で構成が決まっているのに対し、オラクルカードは枚数も内容もデッキごとに自由です。違いはタロット・オラクル・ルノルマンの違いでくわしく比べています。
まとめ:まずは「5つの種類」から、カードと仲良くなろう
タロットの78枚は、次の5つの種類に分けられます。
- 大アルカナ: 人生の大きなテーマ
- ワンド: 情熱・やる気
- カップ: 気持ち・愛情
- ソード: 考え・決断
- ペンタクル: お金・暮らし
全部を覚えようとしなくて大丈夫。この5つを入り口にすれば、カードはぐっと読みやすくなります。カードの言葉は、あくまで自分の気持ちを整理するための「ヒント」として、気軽に楽しんでくださいね。
カード占いをもっと知りたくなったら、全10回の入門連載「カード占いが心の整理に役立つ理由」から順番に読んでみてください。


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