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タロットの歴史(全5回+番外編)
- タロットは元々「占い道具」ではなかった
- なぜ大アルカナは22枚? 並び順にこめられた中世の世界観
- ゲームから占いの道具へ。18世紀フランスの神秘主義ブーム
- 愚者から世界へ。22枚が描く「魂の成長ストーリー」
- こわくない!「塔・死神・悪魔」の前向きな読み方(この記事)
番外編①:タロットと占星術の深い関係(12星座・惑星に対応するカード)
番外編②:小アルカナ56枚をくわしく(数字・スート・コートカード)
番外編③:タロット以外のカード占い10選(ルノルマン・シビラ・ルーンなど)
はじめての方は、入門連載「カード占い入門(全10回)」の第1回からどうぞ。
カードを引いたら、崩れ落ちる「塔」や、骸骨の「死神」が出てきてドキッとした――。タロットを始めたばかりの方から、とてもよく聞くお話です。
でも、安心してください。これらのカードは、悪いことが起きる予告ではありません。シリーズ最終回の今回は、ちょっとこわく見える「塔」「死神」「悪魔」の3枚を、前向きに受け止めるコツをご紹介します。
そもそも、なぜ「こわいカード」があるの?
第1回・第2回でご紹介したように、大アルカナはもともと中世の人々の世界観を描いた絵札でした。死も、悪魔の誘惑も、雷のような災いも、当時の人々にとっては誰もが向き合う「人生の一部」だったのです。
また、第4回の「愚者の旅」で見たように、これらのカードは旅の後半、成長のために通る段階に並んでいます。こわいカードは、物語を前に進めるための大切な場面なのですね。
前向きに読むための3つのコツ
- 絵柄の中の「光」を探す: こわく見えるカードにも、希望のサインがかならず描かれています
- カードの前後を思い出す: 愚者の旅の中で、そのカードの次に何が来るかを考えてみましょう
- 「何に気づかせてくれている?」と問いかける: カードを「判決」ではなく「ヒント」として受け取ります
この3つのコツを使って、1枚ずつ見ていきましょう。※絵柄の説明は、ウェイト版(ライダー版)のものです。
16番「塔」:崩れるのは、無理をして作ったもの
高い塔に雷が落ち、王冠が吹き飛び、人が投げ出される――。大アルカナの中でも、いちばん衝撃的な絵柄かもしれません。
絵柄の中の「光」
塔を打ち砕く雷は、天から差しこむ光でもあります。閉じこめられていた塔に、外の世界の光が入ってきた瞬間と見ることもできます。
次に来るカード
愚者の旅で「塔」の次に来るのは、17番「星」。夜空に希望の星が輝き、女性が静かに水を注ぐ、シリーズの中でも特に穏やかなカードです。崩れた後には、癒やしと希望の時間がやってきます。
前向きな受け止め方
「塔」は、無理をして積み上げてきたものや、思い込みが崩れて、本当に大切なものが見えてくるサイン。「がんばりすぎていないかな?」「見ないふりをしていることはない?」と、自分に問いかけてみましょう。
13番「死神」:終わりは、新しい始まり
黒い旗を掲げ、白い馬に乗った骸骨の騎士。名前も見た目もこわいカードですが、実は「本当の死」を表すカードではありません。
絵柄の中の「光」
よく見ると、死神の旗には白いバラが描かれています。そして背景の遠くには、2つの塔の間から昇ってくる太陽。夜が終われば、また朝が来ることを教えてくれているようです。
次に来るカード
「死神」の次は、14番「節制」。天使が2つの杯の間で水を行き来させ、ほどよいバランスを取り戻すカードです。区切りの後には、心を整える時間が待っています。
前向きな受け止め方
「死神」は、一つのステージが終わり、次のステージへ進むタイミング。卒業や引っ越し、考え方の切り替えなど、何かを手放すことで新しいスペースが生まれます。「そろそろ手放してもいいものは?」と考えるきっかけにしてみてください。
15番「悪魔」:鎖は、自分でほどける
大きな角を持つ悪魔の足もとに、鎖でつながれた男女。見るからに不穏なカードです。
絵柄の中の「光」
注目したいのは、2人の首にかかった鎖がゆるいこと。その気になれば、自分の手で外せそうに見えます。悪魔に縛られているようで、実は自分から離れられないだけなのかもしれません。
次に来るカード
「悪魔」の次は、16番「塔」、そして17番「星」へと続きます。思い込みが崩れ、その先に希望が見えてくる流れです。
前向きな受け止め方
「悪魔」は、やめたいのにやめられない習慣や、執着していることに気づくチャンス。気づけた時点で、もう一歩前に進んでいます。「つい続けてしまっていることは?」と、やさしく自分を見つめてみましょう。
ほかにも「ちょっとこわい」カードはあるけれど
大アルカナの「吊るされた男」や「月」、小アルカナの「ソードの10」なども、ドキッとする絵柄のカードです。でも考え方は同じ。絵の中の光を探し、「何に気づかせてくれている?」と問いかけることで、どのカードも前向きなヒントに変わります。
それでも不安になってしまうときは、同じ質問で何度も引き直したり、カードの言葉に振り回されたりしないことも大切です。カード占いと健全に付き合うコツもあわせて読んでみてください。不安や悩みが続くときは、ひとりで抱えこまず、信頼できる人や専門の窓口に相談してくださいね。
こわいカードが苦手な方には、やさしい絵柄のデッキから始めるのもおすすめです。
まとめ:こわいカードこそ、成長のサイン
- 「塔」: 無理をして作ったものが崩れ、本当に大切なものが見えてくる
- 「死神」: 一つの終わりは、新しい始まり
- 「悪魔」: 執着に気づけば、鎖は自分でほどける
- どのカードにも絵柄の中に光があり、愚者の旅の次の場面が待っている
5回にわたってお届けした「タロットの歴史」シリーズも、これでおしまいです。貴族のゲームから始まり、神秘の書と呼ばれ、心を映すカードへ――。長い旅をしてきたタロットだからこそ、こわいカードにも人生を前に進めるメッセージがこめられているのだと思います。
歴史を知ったうえでカードを手に取ると、きっと今までとは違った表情が見えてくるはずです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
番外編として、タロットと占星術の深い関係もお届けしています。12星座に対応するカードの一覧もあるので、あわせてどうぞ。
タロットの歴史(全5回+番外編)
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- こわくない!「塔・死神・悪魔」の前向きな読み方(この記事)
番外編①:タロットと占星術の深い関係(12星座・惑星に対応するカード)
番外編②:小アルカナ56枚をくわしく(数字・スート・コートカード)
番外編③:タロット以外のカード占い10選(ルノルマン・シビラ・ルーンなど)
はじめての方は、入門連載「カード占い入門(全10回)」の第1回からどうぞ。


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